余韻

夢を見た。

 

久しぶりに「彼」と会話していた。

 

壁に向かい合って、椅子に座り、

相手がバストショットで見える高さにあるガラス窓越しに会話する、という

不思議なシチュエーション。

 

会話の内容は覚えていない、にも関わらず

何か大事なことを話したような「覚え」はある。

 

そう思うのは

いつも、会話した後に残る「余韻」・・・

目覚めた後、夢のことを思い出した瞬間、その余韻に包まれたから、だった。

 

会話する夢を見ても、(実際に会話していないので)

あの独特な余韻が残ることはない、はず・・・

 

ならば、本当に会話したのだろうか?

 

そんなはずはないのに

もしかすると、と思わせるくらい不思議な夢だった。