寺奥のお仕事

近くのお寺の住職が亡くなった
 
明日、明後日、近親者で密葬
来月18日にお通夜、19日に「本葬」、と連絡が入った
 
さぁ、大変。
 
おぼーさんが亡くなると(遷化)、一般の人と違ったお葬式になるので
そのお寺の檀家さんはもちろん、近隣の(同じ宗派の)お寺のおぼーさん達も
参加して大がかりな「行事」になる
 
私は、連絡を受けてスケジュールをチェックすると・・・あらら。。。
「本葬」の日に、ある檀家さんの一周忌の予定が入ってる
外出先の住職にその旨伝えると、
「大変申し訳ないがこれこれこういうことで、お日にちを変更させていただけませんか?って
向こうに聞いといて」
 
 
え~。。。
そんな連絡、イヤですぅ~・・・
 
「頼むで!」
 
・・・仕方なく、その檀家さん(女性)に連絡すると・・・
 
「一周忌やから、遠い親戚も呼んでるし、近くの料理屋さんも予約しておいたのに~困るわぁ・・・」
不快指数急上昇なのが伝わってくる・・・
 
「こちらの勝手で大変申しわけございません・・・」
相手には見えないけど低姿勢で平誤り・・・
 
なんで後から入った「葬儀」が優先されるんだ?
そう言いたい気持はよくわかるだけに、謝りたおすしかない。。。
 
 
住職が帰ってきてその檀家さんが「めっちゃ怒ってた」ことを伝え、
住職自ら、一周忌の日取りについて電話することに・・・
その檀家さんは大きな声なので、近くを通りかかると受話器の向こうの声が聞こえてくる
 
『いやぁ、方丈さん、困りますわぁ~。でも仕方ないですね~。また連絡取ってみます~』
『お互い様ですもんね。方丈さんも大変ですね、また忙しくなりますね』
 
 
あらっ?
さっきの人なのに声色が違うっ???
 
まぁ、よくあることだけど・・・
 
 
住職に聞きにくいこと(お布施の金額)は、とりあえずお寺の奥さんにきいてみる。
住職に言いにくい苦情はとりあえずお寺の奥さんに言ってみる。
住職には話しにくい家庭のあれこれ(愚痴:ex「嫁の悪口」)もとりあえずお寺の奥さんに言ってみる・・・?
 
 
お寺の奥さんのお仕事って、こんな感じです、ハイ。