隣のYさん

昨夜、「初薬師」の行事を無事に終えました。

本来は昼間に終わる行事なのですが
緊急で入った「お寺の用事」のため、日にちと時間をずらしたので
いつもより遅い時間になりましたが
檀家さん達が、後片付けまで手伝って下さりとてもありがたく思いました。

皆さんが帰っていく中、Yさんがそっと私の側に寄ってきました。
我が家の隣に住むYさんは、子ども達が赤ちゃんの頃から何かと気遣ってくれて
子ども達にとっては、3番目のおばあちゃんみたいな存在です。

「奥さん、私、明日から3日間ちょっと旅行にいってきますわ
「わぁ!いいですね、どちらに行かれますの?」
「白浜(和歌山県

聞くと、娘さんとその義両親さんが連れて行ってくれるとか。
Yさんは4年前に夫を亡くし、一人暮らしをしている。
少し離れた所に住むこどもさん達が、一人になった母親を時々外に連れ出して旅行などに連れて行ってくれる、とYさんが嬉しそうに話してくれたことがありました。

「奥さん、大根と白菜とあんねんけど要らん?」
一人暮らしに、丸ごとの大根や白菜は食べきれない・・・
なので、ありがたく頂くことにしました。
Yさんがいったん帰ったと思ったら、再びやってきました。
大根と白菜を抱えて。

「Yさんわざわざすみません、私明日の朝もらいに行こう思てましたのに」というと
Yさんはにこにこして
「明日の朝、出んの早いし持ってきたわ。それに奥さんに来て貰うの、悪いし」
「ありがとうございます~。さっそく明日頂きます」
「この大根、かしわ(鶏肉)と炊いたら(煮たら)美味しいで~」


もう今頃は、暖かい白浜に到着したかな?