波瀾万丈

今日は、ボランティア(見習い)研修に行ってきました。
 
そこで出会った人・・・
とっても不思議な経歴の人でした。
 
彼女は、私より少し年上で、ボランティア経験も豊かな人で、
新米の私にいろいろ丁寧に教えてくれました
 
互いにそのボランティアに参加する動機などを聞いていたとき
彼女が、もうすぐ歌手として(メジャー)デビューするということが分かりました
新人歌手としては随分遅いデビューですが、
歌手を目指す前は、看護師、その前は幼稚園教諭という経歴。
???と思っていると、詳しく話してくれました
 
彼女が幼稚園教諭だったとき、「はしか」に罹り、生死をさまようほど重篤な状態に陥り
一時は、家族も諦めていたようです。
その時、彼女は自分の体から抜け出るのを感じ、病室の天井から自分と家族を見下ろしていたそうです。
そう、幽体離脱臨死体験・・・言葉は知っていましたが、実際に聞くとちょっとびっくり
 
よく聞くように、お花畑や川を見たそうです。
川の向こうにおじいちゃんおばあちゃん(故人)がいて
そちらに向かうときは何とも言えない良い気分・・・
そのうち、自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、そちらを向くときは苦しかったそうです
やがてその声に引っ張られるように現世に戻ってきたそうです
 
病院で、お世話になった看護師さん達に強い感謝の気持ちを抱いた彼女は
自分も人の役に立ちたい!と思い看護師の資格をとり、病院で働くようになりました。(スゴイ)
 
ある時、ほとんど植物状態の患者さんのお世話をしているとき、
その患者さんの家族から「歌が好きだった」と聞いて
家族の声で生還したことを思いだし、体を拭いたりする時などに
ずっと患者さんが好きな歌を歌ってみたそうです、何日も、何日も。
すると、自力で目を開けることは出来なかったのに、まぶたがぴくぴくと動き、指が動き・・・と
奇跡的に機能が少しずつ回復していったのを目の当たりにして、
歌の力のすばらしさを再確認したそうです。
彼女は小さい時から、本当は歌手になりたかったけど自分には出来ない、と思い封印していたけれど
死にかけて戻ってきた命、生きるからには何かの意味がある、と思い「歌」を仕事にするようになったそうです。
 
ということで、今はあちらこちらのカラオケで歌の指導をしたり、
地方のイベントに呼んでもらっているようです。
メジャーデビューはもう少し先、らしいですが・・・
 
困難に遭っても、負けない彼女の生き方って
ただ、ただ、スゴイなぁ~と思いました・・・