死ぬこと

先日、知人から聞いた臨死体験の話はとても興味深かった
 
彼女は自分の経験から、人間に最期まで残る知覚は「聴覚」と信じ
植物状態にある人のそばで歌を歌い続け、向こうへ行きかけた人をこちら側へ引き戻した・・・
「奇蹟の復活」の原因が歌だった、かどうか立証できるかはともかく
ひとつの仮説としてはとても興味深い・・・
 
仏教では「枕経「(まくらぎょう)というものがある
死後すぐに行われる儀式の1つで、 死者に初めて聞かせるお経だ。
自分が死んでしまったこと、往生していくことなどを、死んでゆく人が不安にならないよう、
一種の心得として聞かせているのだ、と教わった。
 
死に行く人のためのお経と言えば、何年か前、話題になった「チベット死者の書」を思い出す人も多いだろう。
死後ではなく、死につつある状態のときから、既に僧侶がその人の側、耳元で語りかけていく様子は
とても厳かで、私の中で「死」というものの見方が完全に変わった。
 
死は終わりではなく、「状態」であり,続いていくこと・・・
お花畑や三途の川も段階に過ぎず、いろいろな経験を経て
やがて「光」に吸収されていきその先は・・・
それから先は、そのときのお楽しみ?