悲しき祝い菓子

先週の金曜日、2/16に母から電話がありました。

「今日は何の日か知ってる?今日はね、旧正月なの。」
クイズを出題してすぐに正解を言ってしまう母(笑)・・・
「だからね、糸満(市)に行って大漁旗、見てきたんだよ」
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私が子どもの頃は、太陽暦の「新正月」(と言っていた)と同じくらい
旧暦の正月もお祝いしていたけど、年々旧正月はカタチだけになってきた。
が、古くから漁業が盛んな沖縄本島南部の糸満市周辺は漁師町として有名で
今も旧正月を大事にしていて大漁旗を挙げている。

そして何を思ったのか私に故郷のことを思いだしてほしいから、と
お正月や慶事に飾る「こーぐわーし」を送った、ということだった。

父に、「こーぐわーし」ってどう書くの?と聞いても
よく知らない、ということだった。「香菓子」「供菓子」???

米粉と砂糖で作られている「祝い菓子」で沖縄風の落雁
蓮や菊、鯛、亀などの形で鮮やかな色が特徴。

故郷を思い出せと言っても、あれはあまり好きなものではないのです、母上、と
言いたいのをぐっとこらえて
「ありがとう、楽しみにしてるね」と言ってしまった。

こーぐわーし、で検索すると
悲しいコメントが続々と出てくる

・子供にも年寄りにも不人気です。中味が無い、口が、喉が固まるので…。
・年々カラフルになってきていて、 とても食べ物としてみれません。
・年中、行事があってその度にもらうので大量に余って困る。他に活用の仕方が
分からない(というか活用できない)

ものがない時代には、美味しいお菓子だったのかもしれないけれど
時代が変わって美味しいものが溢れている現代には、伝統菓子以上の意味づけは
あまりないのかもしれない。。。

さて、送られてきた箱を開けると・・・

あちゃ~・・・
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「われもの」と箱の上に表示されていたにも関わらず
輸送の途中で無残な姿になってしまったようだ。
(左上のものは、多分「亀」)

端っこのかけらを食べてみた。
ふるさとのなつかしい味がした(笑)