お芝居を観に・・・
その昔、京都で学生時代を送っていた時、3ヶ月間だけ小さな書店というよりも地元の「本屋さん」で
バイトをしたことがある。
人生で初めてのバイトだった。
書店の主は、多分60代くらいの女性店主で、京都人らしく(?)、
ちょっとイケズな感じ漂うナイスなマダムだった。
ある冬の寒い日、マダムがしゃれたお召し物でお友達らしき女性達とお出かけするという。
「どちらに?」と他のバイトの子が聞くと
「お芝居に・・・」
お芝居を観に行く、なんてドラマや、それこそお芝居でしか聞いたことのないセリフだったので
すごく新鮮に聞こえた。
年末恒例の「顔見世興行」だと思う。
そんなことを思い出しながら、今日私も南座へ。
生協でチケットが発売されていたこともあり、娘を連れて行ってきた。
南座が、歌舞伎を広く一般に知ってもらうために定期的に開催しているイベントで今年で20回目とか。
親子で演じ舞い踊る「獅子」・・・長い髪の毛を振り乱す「狂い」という場面は、テレビで観たことはあったけど
生の舞台で観ると、迫力があって良かった。
歌舞伎役者の、父と息子の共演・・・子供は多分小学校5年生くらいだと思うけど
一生懸命演じるその様は、ちょっと感動的で、うるうる。。。
歌舞伎役者の子供を小さい時から舞台に出演させる、のはよく見聞きするけれど
ご贔屓さんにもっとご贔屓してもらうのと、初めて見た私の様な初心者のハートをがっちり捉える効果があるのだろう。すごく応援したくなりましたもの!!!
書店のマダムも、多分ハマっちゃったに違いない。出なければあんなにいそいそと
うれしそうに気取ってお出かけするはずないもの。。。
楽しかった~!!!!