洗脳騒動②

結局、後輩はその団体に入れ込んでしまい・・・
同じ下宿や、大学の友だち、サークルの友人やバイト先の人・・・いろんな人達に声をかけまくっていたらしい。

そのうち、あまりに帰宅が遅いことを大家さんに文句を言われて
下宿を出て行ってしまったので、そのあと彼女がどうなったのかは知らないまま・・・


大学を卒業して2年後に私は結婚した。
結婚して最初のうちは義弟、義妹と一緒に住んでいた。
当時、大学院生だった義弟、短大生だった義妹があるときから急に態度が微妙に変わってきた・・・

ある夜、「お義姉さん、ちょっとお話があるんだけど・・・」
と義妹が言ってきた。他愛もない話から始まり、「で、どうしたの?」と聞くと
かつて聞いたことばが・・・

その瞬間、義妹も、同じセミナーに入っていたのが分かった。
夫の家族でもっとも知性的な義弟までも・・・(義妹が誘ったらしい)

まさか、ここまで来て、また???

義妹と義弟の変化に戸惑い、脱会を促す家族のことばを最初は聞き入れなかったが、
さすがに理知的な義弟はその団体の欺瞞性に気づき、
彼の当初の目的だったであろう「引っ込み思案な自分を変えたい」、という部分は
かなり改善?されて、すぐ「脱会」しその後もその団体への未練などなかったようだ。

でも、義妹は最悪だった。

夫の家族を見ていて、
義妹はこの家族の全ての矛盾を全部背負わされているような印象があった。詳細は書けないけど・・・
抑圧と抵抗を抱えているにもかかわらず、それに気づいていながら蓋をしているようなそんな彼女に
そのセミナーは、パンドラの箱を開けるが如く
家族の矛盾を暴き出させた。
・・・と思っていたのは外部の人間である私だけかもしれない。
(今にして思えば、当事者家族である夫も、事の本質があまり分かってない様な気がする)

それまでは、家長である義父のいうことに逆らったこともなかった義妹が
「そんな○○(差別語)ばかり集まってるような所に入ってるのか、お前は!?」などと
ありとあらゆる暴言と罵倒表現と差別語を並べ立てて娘を罵る義父・・・あ、義父はおぼーさんです(笑)
それに対し、自分が入ってる団体の正当性を主張する義妹・・・

顔を合わせば、罵る義父(お坊さんです)と、…