United States Of Tara


United States Of Tara clips
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』(テレビドラマ)
カンザスに住む40代の主婦タラ(トニ・コレット)は多重人格に悩まされている。ストレスが引き金になって、
いくつかの人格が出現してしまう。
それを理解し、見守り、時に衝突しながらタラとタラを支える家族の物語
(・・・だと思って見てるけど)


「T」はギャル系ティーンエイジャー
「バック」は酒とケンカが大好きな中年オヤジ
「アリス」は50年代の理想的な専業主婦。良妻賢母で信心深いが夜は・・・

反抗期の娘は「T」とつるんで悪さをし、「バック」はタラの夫と男同士で意気投合し、
完璧な主婦アリスはタラの人格を乗っ取ろうと企む……。


スピルバーグ製作のテレビドラマって?という興味と
多重人格に悩む主人公という設定が面白そうだと思って
見始めた。「コメディ」というふれこみだったので、もっと
面白おかしく見れるのかと思いきや・・・なかなかシリアスで、
興味本位、でみるとちょっと「違う」かな・・・


ギャルの「T」と、昼は貞淑な妻夜は・・・の「アリス」が夫を
誘惑するも夫は「他の人格」とは寝ない、とタラに誓っている・・・
タラは自分(体)であって自分(精神)ではない、ことに
深く思い悩む・・・
他の人格でいるときの記憶がない、ということはとてももどかしくて
つらいに違いない。悪いことをしていても、楽しいことをしていても
「自分」が知らないなんて・・・
思い詰めていくと・・・自分だと思ってる「人格」も、「他の人格」の
一つなのでは?と混乱してしまいそうだ。

夫も、息子も娘も、タラの他の人格に翻弄されながらも
家族ならではの対処方法でうまく「共存」しているところが
すごいなぁと思う。

多重民族国家アメリカ、を『家族』に縮小したドラマ、とか書いてるのを
見てちょっと違和感を覚えた。
そこまで壮大ではないにしても
誰にだって潜む違う人格・・・
 
表出しないだけで皆心の底に何人かいるはず。。。