えつこ/みっちゃん

「えつこ(仮名)に会いたいな~」と娘が言った。

娘と同学年で、寮の仲間であり
仲の良い友人というより、「全部言わなくてもなんとなく理解してくれる」同志的な
存在・・・
その子は去年、学校(寮)を去り、娘はとても寂しがっていた。

娘は学校や寮、部活、他の活動で多くの人に出会い、友人が増えて
楽しそうだな、と思っていたが
『親友』と呼べる人はなかなかいない・・・
「いなくなって初めてわかったけど、えつこみたいな人のことを言うのかも・・・」

「仲の良い友達はたくさんいるけど・・・「友達」というより「知り合い」かな。
もう少し、踏み込んだことを話せる人がいたらいいな、と思うけどなかなかいない」

友達を作るのは難しい、そもそも「作る」ものなのか?
友達は「出会う」もの・・・?

娘とそんな話ををした。


友達、か・・・

私には、10年前までずっと付き合いがあった「みっちゃん」がいた。
家が近いこともあり、子どもの頃からずっとそばにいるのが当たり前の存在だった。

当たり前、ではないのに、当たり前だと思っていたので
当たり前でなくなったときは動揺して・・・
動揺しすぎて自分を見失った。

渦巻いていたさまざまな思いも
今はもう全てが収束して、思い出になった。


友達でいてくれてありがと~!


ごめんね、と言うよりも
ありがとう、と言うべきだったのかもしれない。