「はんこ」の理由

少し前から母が弱気なことを言い出していたので気になっていた。

80を越えた母は、いろいろ面倒を見てきた孫達も手がかからなくなり
活動していた地域の婦人会やガーデニングサークル、子供会の世話なども
体力的にしんどいという理由で辞め、趣味だった油絵や水墨画もする気が薄れ
去年の夏の暑さがかなり応えていたのもあり、とにかく何もする気にならない・・・

やりたいことがない、やりたいことがあっても体力が追いつかない

家事も父と協力しながらやっているし
気晴らしのドライブにも連れて行ってもらってる
でも、何かつまらない。。。
退職するまでずっとスケジュールを立ててそれに沿って動くという生活だったので
「目標」が見えない生活は張り合いが無くてつまらない、とこぼしていた。
あの母がそんなことを言い出すなんて思ってもみなかったので
年齢のこともあるし、気になって気になって仕方なかった。

一時期、突如「エプロン作り」に燃えて、私や娘の分まで作って送ってくれたこともあるhttps://blogs.yahoo.co.jp/emerald_el_dorado/15902219.html
「目標」が定まると「仕事」モードで実に楽しそうだった・・・が
エプロンをもらってくれそうな人にあげてしまうと
また、「退屈」に襲われていた。

年を取るってただのんびり過ごせる人はいない。
生きる張り合いのようなものがないと、本当に辛いんだろう。。。
何かしてあげられることがないか、と考えていたとき
以前、母が絵手紙を描いて送ってきたことを思いだした。

「お母さん、今年は私と絵手紙の送り合い、しない?」と持ちかけると
今は絵を描く気にならない、イヤだ、と言うかなと心配したが
「私も送るから、お母さんも私に送って」と言うと
「あんたが絵を描くなんて珍しいね~、いいよ」と了解してくれた。

で、あの「はんこ」(長い前置き


はんこを作る前に初回作品を送った。
実にン十年ぶりに絵を描いたのでかなり時間がかかった。
それがこれ
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まさかの仏像(笑)
何を書こうか迷ったあげく、の仏像。なんだか太ったおばさんみたいになって
モデルになっていただいた仏像に申し訳ない。

そして、今日はこれ。
はんこがあるとなんだかサマになってるような気がする・・・???
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絵手紙って絵だけじゃ無くて
なにか言葉を添えていたな、でも何を書けばいいんだろう?
迷ったあげくになんだこりゃ、の文言。ま、いっか。なんでもいいらいしいし。
母は、「上手に描こうなんて気張らなくていいからね」って言ってたし(投げやり)

おかーさんがSNSしてくれてたらfacebookとかインスタで近況報告しあうだけで
良かったのに~・・・
絵を描くのはほんっとーに苦手だ。
描いててイライラするし自己嫌悪に陥る、が
いやいや、これは母に「絵手紙を描く」という「仕事」をしてもらうために
始めたことなので自分の絵の上手下手は関係ないのだ、と言い聞かせながら
当分絵手紙交換は続く(はず)・・・