義父のこと

父の日ということで…
もう1人の父、義父について。
ここ数ヶ月、義父に対する気持ちに少しずつ変化が起きている。

新婚当時、いえ、結婚する前から数々の嫌がらせや差別的な扱いを受けてきて
絶対許せない!!と頑なに思ってきた。
そんなに悪い人ではないのかもしれないと少し心を許すと、
またイヤなことを言われ、また嫌いになる、の繰り返しで何度も傷つき
絶対こいつには心を許してはいけないと思ってきたのに・・・

義母が癌を患い、義父は義母のお世話をするようになってから
少しずつ気弱になってきた。
以前のように「毒」を吐くことも少なくなってきた。
何故か私には怒鳴ったことはないが、気に入らないことがあるとヒステリックに
怒鳴り散らしていたが(怒鳴る相手は義母と自分の娘だけ)それもなくなり
以前のようにありえないくらい意味不明な言動も減ってきた。

いつも庇って味方になっていた母親を数年前に亡くし(100歳の大往生)
いつか妻もいなくなるという寂しさに孤独のうちに耐えているのはよくわかる・・・

・・・だけど!
「○○だからお前はそのうち死ぬ」などと平気で妻(義母)に言ったりするのは
決して許されない。彼なりに、目前?の恐怖を受け入れる準備のつもりなのだろうと推測するが、それを言われる身にもなれよ、お義父さん、と心の中で呟く。

私に対しては、「他人」という意識がちゃんと働くようになってきたのか
以前のように失礼な事も言わなくなり、なぜかとても丁寧に扱ってくれるようになった。
妻がいなくなったら嫁が世話してくれるだろうという期待するような言動もなく
(私が義父に対していつも敬語で距離を置いていたから?)
一人で生きる、と腹をくくっているようなところもある。
(さすが、おぼーさん!!)
なんだか妙に潔くなってきた義父・・・

それでも、老いていく義親を見るたびに
親の世話・・・介護!?そんな「恐ろしい」言葉が頭をよぎる。。。
いつかは・・・避けようとしてもそんな時が来たらどうしよう・・・
そんな不安は常に心の片隅にある。
でも、いつまでも、嫌い嫌い!では、
この先自分が辛くなるんじゃないか、と思った時
ふと義父の言動が軟化していたことに気づいた。
無理に義父を受け入れようとは思わない。が
人としてつきあうくらいの気持ちになってみてもいいのでは・・・と。

よし、(義父のお世話)来るなら来い!!
・・・いや実際に来たら、かなり困る、相当困る
そう言い切るのはかなり勇気が要るんだけど、心構えとして
そーゆーのがあってもいいかな、と。

もちろん夫の協力が前提。
私の義父に対する態度が変わりつつあることを夫もわかっているので・・・
大丈夫かな、大丈夫だよね?
また私だけが泣く、なんてことはないよね?・・・

頼むから何時までもお元気でいて下さいね、お義父さま。。。