いーあんべーやっさー
午後4時。弟(長男)から電話があった。
平日のこんな時間に?
弟の声はちょっと上機嫌。
ああ、アレだな、と電話してきた理由は分かった。
今年春、長男弟がめでたく再々婚した。
奥様の母親が趣味で手作りのフクロウのブローチを大量につくっていて
その一部を頂いていた。
先日、うちのお寺で行事の時、
お参りした人に(その行事に関連した)冊子と共に
フクロウのブローチも一緒に差し上げたところ好評だったので
頂いたお礼に、と心ばかりのものを「向こうの親御さんに会う機会にお渡ししてね」と弟に送っておいた。
そのお礼の電話だった。
「実は今日は休みだったから、ウチの奥さんと向こうの両親と一緒にお昼ご飯して
その時に、渡しておいたよ。でーじ(とても)喜んでたさ~」
言葉の最後は方言になっていた。
そうか、そうか、それは良かった
「うちの奥さんに代わろうね」と言うと
カナコさんが電話口に出てしばらく喋った。
「お義姉さん、ホントにありがとうございます~。今日はもう、○○さん(弟)と昼から飲んで出来上がってます~♪」
「あいな~、なまからな~?(え~?今から?)」
「はい~、いーあんべーやっさー(とっても良い気分です)」
カナコさんは沖縄滞在が長かったので私よりも方言が上手だったりする・・・
楽しそうな声だった。
年齢的に若くはない者同士の結婚、だけど
それまでにいろいろな経験をしてきたからなのか、
余計な力が抜けた、互いにパートナーとして尊重しあう理想的なカタチ。
年齢的に二人の子どもを持つことは考えていない(弟には前妻との間に子どもがいるので)ようだけど、カナコさんには連れ子ならぬ「連れ犬」がいて
二人の子ども代わりになっている。
カナコさん、ありがとう。
弟を幸せにしてくれて。
昔からちょっと尖ったところがあった弟だけど
最近とても柔らかくなったのはカナコさんのおかげです・・・