ある「おっさん」のぼやき

とある所で、リタイアした中年男性と机を挟んで向かい合う。
無言でいるのが気まずいので
また「聞き上手」を発動して相手に話をさせていた。

最初は趣味の野菜や花の世話の話だったのに
いつの間にか、愚痴めいてきた。

「オレがせっかく稼いできた金を、かみさんや子ども達が何の感謝もなく
平気で使いまくるのが、もう何とも無力感でね。
せめて、まだ感謝してる気持ちくらい見せてくれてたら
仕事もやる気がでてくるけど・・・

オレの給料なのにかみさんから「こづかい」貰うんやで(笑)

結婚する前は自分の金は好きなように使えてたし
時間だって好きなことに何時間でも費やしていられたけど
結婚したら、もうそんなわけにはいかないわね

それでも結婚して子どもが出来て大学まで出してやって
定年になってかみさんと旅行にでも、と言うと
お父さんとは行きたくない、友達と行きたいから金くれってさ

そりゃかわいそうに、と思いながらも
ひるがえって我が家はどうだったろう?

子ども達には、おとーさんが働いた収入で私達の生活は成り立っていることを
言い続けてきた。私自身も夫には感謝しているつもりだった、けど夫は

「自分が働いて得てきた収入を妻と子どもに取られる」
そう思ったこともあっただろうなぁ・・・

でもー、あなたが「悪いけど家にいてくれ」と言ったんだし・・・
ということで「静かな言い合い」に発展することが過去何度かあったので
夫とはお金の話は互いに回避傾向。
「感謝してます、無駄遣いしないように心がけます(多分!)」と心の中で反省。

そのおっさんの話はまだ続く・・・
若い頃、就職してすぐ結婚してしまうと
それ(収入=家計)が当たり前になっていくんだろうけど
長く独身をしていて自分の金や自分の時間を好きなように使っていると
結婚することが割に合わないと思ってなかなか結婚に踏み切れないだろうな、と
「結婚晩婚化説」について分析というか自身の息子さんの現状も語ってくれた。
あ~、ウチの息子も似たようなこと言ってたな。

大学卒業直前に「彼女」がいたのに
しっかりしていたその彼女さんは、息子との結婚を見据えて
いろいろ生活設計を考えていたらしくそれが逆に息子を追い詰めていたようで
結局「お別れの運び」になったらしい。
そんなしっかりした女性なんてこれから先現れるか分からないのに(残念!)とも
思うけどこればかりは「タイミング」の問題だから仕方ない。

おっさんのぼやきはまだまだ続く
趣味やボランティアの仲間内で、どうとかこうとか・・・
それは殆ど記憶に残っていない(聞いてない^^;)