曾根崎心中
立派な古典芸能。それだけでも?観る価値は充分ある。
「人形と、人形遣いの人が一緒に演じていると
違和感があって集中して観ることができないのでは?」と一抹の不安は
あったけど殆ど気にならない、むしろ
人形の息づかいさえ伝わってくるようなきめ細やかな操作で
特にヒロインの女性らしいしなやかな動き、
「表情」を感じさせる動きには感動した。。。
台詞(語り)の意味が分からないとつまらないので
劇場内で「イヤホンガイド」(有料:終演後に返金)を聞きながら鑑賞した。
舞台進行と同時に台詞の意味や人形遣い、舞台装置などポイントになるところで
説明が入るので私のような初心者には有り難かった
(ちなみに舞台の上に字幕がある)
実際に起きた事件を近松門左衛門が戯曲化し、大ヒットしたは良いが
心中事件が多発し江戸幕府が上演を禁止するほどだったとか。
身分や諸々の事情で死を選ぶことしか出来なかった悲しい物語、と
知ってはいてもやはり心を打つものがあった。