曾根崎心中

大阪の国立文楽劇場で、文楽人形浄瑠璃)を観てきた。
タイトルだけはよく知っている「曾根崎心中」・・・
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初めての文楽・・・歌舞伎や能、狂言とは違い「人形劇」だけど江戸時代から続く
立派な古典芸能。それだけでも?観る価値は充分ある。
「人形と、人形遣いの人が一緒に演じていると
違和感があって集中して観ることができないのでは?」と一抹の不安は
あったけど殆ど気にならない、むしろ
人形の息づかいさえ伝わってくるようなきめ細やかな操作で
特にヒロインの女性らしいしなやかな動き、
「表情」を感じさせる動きには感動した。。。

台詞(語り)の意味が分からないとつまらないので
劇場内で「イヤホンガイド」(有料:終演後に返金)を聞きながら鑑賞した。
舞台進行と同時に台詞の意味や人形遣い、舞台装置などポイントになるところで
説明が入るので私のような初心者には有り難かった
(ちなみに舞台の上に字幕がある)

実際に起きた事件を近松門左衛門が戯曲化し、大ヒットしたは良いが
心中事件が多発し江戸幕府が上演を禁止するほどだったとか。
身分や諸々の事情で死を選ぶことしか出来なかった悲しい物語、と
知ってはいてもやはり心を打つものがあった。
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馴染み重ねて幾年月
いとし可愛いと締めて寝し、
今この肌にこの刃と思へば弱る切先に
女は目を閉ぢ悪びれず
「早う殺して殺して」
と覚悟の顔の美しさ
(略)

南無阿弥陀仏を迎へにて、
哀れこの世の暇乞。
長き夢路を曾根崎の森の雫と散りにけり・・・






ちなみに「曽根崎」といえば・・・
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そねざきけいさつ!!