秘密の扉

Once upon a time...
強力な王権を志向する父(王)と
身分の貴賎がない公平な世界を提唱する息子(王子)がいた。

正統な手続きを経ず王の座に就いた父親は
息子も、側近達も自分の座を脅かす存在として
常に気の休まることがない

息子は、父親から自分の逆心を疑われてるとも知らず
この国に生きる人間は平民であれ王室であれ等しく生きる存在であると信じて疑わない。
そのための行動が権力の側の人間達を苛立たせ
ついには王子は追い込まれてしまう。

息子の揺るぎない信念に
王もいつしか息子に邪心がないことを理解するが
時既に遅く側近達によって息子の命を奪わざるを得なくなる・・・
王は、息子の死と引き替えに自らの血を引く「孫」を守り
王子は、死と引き替えに、自らの考えを守り通した



最近見たドラマでした。
フィクションではありましたが、ある程度史実に基づいているので
そういうこともあったんだろうなと思いながら見ていました。

「純粋さ」は置かれた立場によっては悪と見なされる。
「真っ直ぐ」であることは
体制・秩序を揺るがす者として追われてしまう

そこで人はどうするのか
黙って諦めそれを受け入れ志を胸に秘めたまま生きるのか、
それを貫き自らの死を以てでも主張しつづけるのか・・・

王子の流した涙には
無念さだけではなくどこか清々しいものを感じてしまいました