ねじれる部屋

ちょっと怖い夢だった。


娘がレポートを書き上げるための本を探したいということで
一緒に行った図書館で・・・
そろそろ閉館時間、帰ろうかと娘に声をかけると
娘が手に何かを持っていた。その手はかすかに震えていた。
「どうしたの?」と言うと
「そこで知らないおばあさんにこれを手渡されて
名前をつけて大事にしてね、って言われた」と言って手の中に持っていた
「人形」を見せた。

小さな頭に可愛くない表情の顔、マッチ棒のように細い両手両足と
布で簡単に作った赤茶色の服・・・
「ちょっとトイレに行ってくる」と言って娘が棚の上に人形を置いて行った。

う~ん・・・なんだ、これ?
見るからにちょっと気持ち悪くてあまりいい感じがしない。
スマホで写真を撮ろうとして、
「もしこれがあまり良くないモノであれば人形を動かして下さい」と
念じながら?スマホのシャッターを押した途端、かくんと人形が傾いた。
そのタイミングで娘がトイレから戻って来て
私は思わず娘の手をとってその場からダッシュで逃げた。

「なんで?なんで?」と問う娘に答えずその部屋から出ると
背後でそのドアが閉まり、中から鍵がかかる音がした。

途中で娘が私の手をふりほどき
「中に友だちがいる!」と言ってその部屋に戻ろうとして
大声で友だちの名前を呼びながらドアを叩こうとすると
中から何事もなかったように友だちが出てきた。

ああ良かった何もなかった・・・と
あれは何だったんだろう???


・・・と、思いながら目が覚めた。
かなりドキドキしていた。
スマホで写真を撮ろうとしていたとき
その部屋がねじれていく感じがとても奇妙で印象的だった。