刀自

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先日私の両親と一緒に訪れた京都、嵯峨野にある祇王寺
簡素な庵の中に、4体の木造が安置されていました。
(祇王寺の沿革については→http://www.giouji.or.jp/about)

右から2番目の方は、「刀自」と表記されていました。
白拍子祇王の母ということですが、
初めてこの木造を見た時、
「刀」という言葉が入っているので
なんだかすごい名前やなぁ、と言うと
一緒にいた父が「あい、『トゥジ』やさ!」(ああ、トゥジだね)

あ!そうか・・・
父が方言で話しているとき、母のことを「トゥジ」と言っていたことを思い出しました。沖縄の言葉では「妻」のことを意味します。

改めて検索してみると

刀自(とじ)
一家の中で主婦にあたる女性のこと。
もしくは年配の女性を指したり、年配 の女性の敬称に用いられる・・・

日本古代において、家(戸口)は女性が主で、男性はその女性のもとを訪れる妻問婚が一般的であった。転じて、家事一般をとりしきる主婦のことを家刀自とも言った。女性の戸主を指す刀自は、男性の主を指したという刀禰の対語にあたる。(Wikipedia)

ふむふむ、なるほど。祇王の母は個別の名前は伝えられていなくて
尊称で表されているということなのね・・・
それにしても、今ではあまり聞かない言葉が沖縄の方言では今も使われているというのは私にはとても興味深く思えました。

それにしても・・・
刀自という言葉、皆さんご存じでした?
もしかして私だけが知らなかったのかな

そういえばこの人(右)も「刀自」
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この人(?)も・・・
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ムーミンママって子どもの頃、大好きだったなぁ。。。