渇愛
渇愛(かつあい)と言う言葉があります。
これは仏教の言葉で人間が持つ根本的な欲望、
あるいは欲望に駆り立てられ何かが欲しくてたまらない心の在り様のことです。
欲しくてもなかなか手に入らない(自分のものにならない)・・・
手に入れてしまうと飽きてしまったり、こんなはずじゃない、と不満に思ったり・・・
こんなことをいつまでもくりかえしてはいけない、という教え、だそうです。
自分が本当に求めているものは何なのか、あるいは自分のことをきちんと知っていなければ
相手に対する欲求だけがどんどん膨らんでいくばかりで醜悪なものになり
そんな自分を嫌悪し、やがてその関係性を自ら壊してしまう・・・
どんなに渇望しても、その先には苦痛しかない・・・
自分本位の考えだけでは、物事は常に最終的には果てしない欲求しか残らない
相手に多くを求めず、風通しの良いほどよい距離感を保つことが
互いの関係を心地よく思えるようになる。。。
ちょっとしたことだけどとても大切なこと・・・