鳴らない「警報」

未熟な「指導者」もどきによる世界的な大茶番劇は、文字通りの意味で不発に終わった。
 
今朝、7時45分頃、みのもんたの番組を見ながら
娘と「今日はミサイル、飛ぶのかな?」などという話をしていたまさにその時
「発射」されていた。
 
娘を送り出し、台所の片づけなどしているときNHKBSニュースでは
海外メディアのニュースとして、「発射」を報じていた。NHK がそれを取り上げはじめ、
しばらくして官房長官発表があった。
「まだ聞いていない」・・・その時8時を回っていた。(この発言も問題だと思う)
 
どっちなんだろう?
韓国、アメリカの発表は誤報だったのか???
 
そのうちにいろいろな情報が流れてきて、防衛省の「田中」サンが出てきて
「発射」を認めた。
え?さっき官房長官は「何も聞いてない」と言ってたのに・・・
 
日・米・韓で連絡を緊密に取り合い、発射と同時に
広く国民に周知するためのシステムがどうとか言ってたアレ(Jアラート)はどーなったんだ?
 
 
・・・結局、発射と同時に実は連絡があり、政府(もちろん防衛省も)は知っていたのに
国民に知らせていなかったのだ。
 
今回は発射と同時にすぐ失敗したので、その「確認」に追われていた。
その確認作業中に、日本に被害をもたらすようなコトはなさそうだったので
警報は作動させる必要がなかった、ということだったらしい。
 
なんか違うでしょ~!
 
 
私は、軍事問題アレルギーな所があるので「防衛」等については
あまり関知したくなかったけど、今回の一連の動きを見ていて・・・
防衛に関して、一番問題なのは武力を扱う、任されている人達の、危機意識のメンタリティだと
つくづく思った・・・
 
発射と同時にまず知らせるべきだった。
情報がある程度未確認であってもこの事態においては「知らせる」と言うのが第一であって
確認がどうとか言ってるあいだに、もしそれが「攻撃」するものとして飛んできていたら・・・?
そんな悠長なことを考えてたのかと思うと、呆れるのを通り越して情けなくなった。
 
自分達の上空に何かが飛んで、それが身の回りに落ちるかも知れないと
怖い思いをしていた南の島の人達のことなんて官邸の人間にはあまり思い至らなかったのだろう
 
 
こういう「不手際」、危機意識の薄さ、弱さ、だらしなさは
原発問題のときの政府の対応とよく似ている。
 
対応のまずさ、で済む問題ではないだろう
こういう経験の積み重ねがこの国の全体的な「力」を失わせているように思える。