正体
~注意書き~
あくまでも「おとぎ話」のようなものとしてお読み下さい。
だいぶ前、霊的なことに理解のある知人が、私の中にある「何か」が
「もうこの中(私の中)は窮屈だ」と感じているようだ、と教えてくれたことがあった。
その時は全く意味が分からなかった。
それを教えてくれた人もそう感じただけで具体的に何がどうこうということまでは分からなかったようだ。
窮屈だということは出て行こうとしているのか?
何が?どこに?何故?・・・考えてみても分からない事だらけで
そのうちそんなことを言われた事すら忘れていた。
先日、ぼ~っとしている時、どんどんイメージが浮かんで広がった。
私の中の何かが体から出て行きかけた。
それは私の中にあるもので、その存在になんとなく気付いていたけど
よくわからないもの・・・
「正体」、そんな言葉が浮かんだ。
まだ体験したことのない向こう側へ行こうとしても
「やめておけ」「どうせお前には出来ない」と足を引っ張る存在。
「どうせお前は愛されない」「どうせお前は許されない」・・・
自分で自分を否定し拒絶する言葉とともに
穴蔵の中に1人取り残され途方に暮れる子ども、というイメージ。
それなのか?
あるいは、今の生よりずっと前、さんざん悪事の限りを尽くしていながら
内心では自らの罪を悔い、贖罪の機会を欲していながら
それが叶わないまま死んでしまった魂・・・?
日なたにいる私の影となって心の奥底に沈み、その正体を見せなかった存在が
何故かこのタイミングで永く居続けた深い闇の中から出てこようとしている、
そんな動きを僅かに感じた。
そういえばずっと前、知人に言われていた「何か」が、これなのか・・・
その時はわからなくても、いつか分かるときが来る、と言ったのは
今はもう遠い縁になってしまった友人。
今までの不思議なことが意味を持って浮かんでくる。
あれもこれも、それもこれも
巡り巡って縁なのか・・・