男の嫉妬

私の人間関係の中で、ある男性のことが気になっている。

詳細は書けないけど
その男性の中に大きなコンプレックスがあり、それを『怒り』という形で表して
周囲の人間関係が壊れ始めている。そのことに本人が気付いていない。

「男の嫉妬の本当のギリギリのところは、体面を傷つけられた怒りだと断言してもよい。」と、三島由紀夫が言っているように
既に還暦を超え、社会的にも充分認められている人なのに
あることで、どうしても拭い去ることの出来ない「コンプレックス」を刺激され
嫉妬心が怒りに変わり、対象を激しく攻撃(口撃)している。

もうそんなに怒らなくてもいいのに・・・

あなたはあなたで、素晴らしい功績を挙げてきたのに
そんなことでヤイヤイ言ってると、せっかく築き上げてきたのものが灰色に見えてしまいますよ、と言ってしまいたくなる。

男の嫉妬心は女のそれよりもっと深くて怖い、と言われてるが、男女問わず
「嫉妬」というものは・・・
その感情が強ければ強いほど、自分の中の一番弱い部分と向き合うことになるので
なかなか認め難い。
無意識のうちにその認めたくない自分の負の感情を「怒り」という形に変えて
「私をこんなに悲しい気持ちにさせた○○が悪い!」と思う事で
自分の心に向かう刃を躱している・・・彼を見ているとそんな感じがする。

今までも随分それで辛い思いや嫌な目にも遭ってきたと思う、けど
それ以上にあなたは○○に負けないくらい素晴らしい仕事をしてきたのだから
気持ちを収めなさい、それだけの知恵と経験と積んできたのでしょう?・・・



あ~、でも年を取ってくると、若い時には出来た「我慢」というリミッターが
緩んでくるのかな、とも思う。
これだけ我慢してきたんだからそろそろ言いたいこと言わせろ、というようにも見える。

基本的にはきちんと物事の道理をわきまえている人なので、本当はちゃんと分かっていると思う。家庭のこともいろいろあると聞いている。
いろいろなことがのしかかって辛いと思う、けど、頑張って。
あなたをとても頼りにしている人がいるから。