マイ・クラリネット

娘「クラリネット買ってくれ~
私「無理~。社会人になってから自分のお給料で買え~
と常日頃から娘と言い合いをしていたのですが

先日娘がいきなり私の前で正座して
「やはり自分のクラリネットが欲しい」と話し始めました。

一生懸命練習をしていることは知っているし
生半可に言ってるのではないと言うことはわかるのですが
問題なのは、まずその金額。
楽器は安い買い物ではなく、それ相応のものとなると万単位!
我が家では、金額が大きなものは夫婦で相談するルール。
当然、夫に了承してもらわないといけない・・・
そして、私が気になったのは、高額なものを買って欲しいと言われて
買ってやることがこの場合(親として)妥当なことなのかどうか・・・

ふざけて言ってるように見えて、
実は本当に自分の楽器を持ちたいのだという気持ちは伝わっていたので
私も買ってあげたい気持ちはありますが・・・
「まず、お父さんを納得させないと。」
娘はそのことをちゃんと分かってはいるのですが、頭から拒絶されるかもと急に気弱になってしまいました。
「お父さんは、人が真剣に話をするときは真剣に聞いてくれる人だから、
話すだけは話してみなさい。今、言わなくてもまたいつか同じ思いをするでしょ?」と促し、話を切り出しにくかったら
最初は私が言おうか?と聞くと
「自分で言う」と、居間でテレビを見ている夫のもとへ行って
「お父さん、ちょっと話してもいい?」・・・

私は席を外し、二人で話をしてる頃合いを見計らってお茶を持って行くと
なんとか話はまとまっていました(ほっ

高価なものだから大事にすること、
誰かに簡単に譲ったりネットやリサイクルショップで売ったりしないこと、
おとーさんの好きな曲(E・モリコーネの曲)を演奏して聴かせてくれること
自分のためだけではなく、聞いている誰かを幸せにすること
もちろん学業に専念すること・・・などの「条件」を守ることでOKが出ました。

部活でお世話になっている方にいろいろ聞いて
このお店なら大丈夫、というお店を紹介して頂きました。

ということで・・・
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心斎橋の楽器屋さんで試奏・・・
担当の方がいろいろアドバイスしてくれて
納得のいくものを見つけたようです。

こんなものが・・・(娘が試奏している間ヒマだったのであちこち見てました)
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「見ためは一緒やけど 一本ずつちゃうんやで」・・・
そんなことをこの人(多分とても有名な人)が言ったかどうかはわかりません、しかも関西弁で

楽器屋さんのあとで、甘いものを食べて帰りました。
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来年の夏の定期演奏会の後は、実質的に4年生は引退することが多く
娘も部活で演奏の練習する期間もそう長くはありません。
そのこともあって、買うことに躊躇はあったのですが
「でも、その残り少ない期間だからこそちゃんとした楽器で演奏したい」と
言われた時、正直ぐっと来てしまいました。

そんな考えもあるんだ~と。
楽器を演奏しない私にはそこまで思い至ることがありませんでした。

学生時代、吹奏楽など楽器演奏の経験者は部活を卒業した後、
楽器に触れる機会が無くなっても子育てが一段落した後や定年退職した後など、
大人になって再度、自分が練習した楽器を持つことも少なくないのだとか。
ずっとずっと大事にするなら、ちゃんとしたものを持たせても良いなと
思いました。

娘を見ていると、クラリネットとは長いつきあいになるような気がします・・・