カンボ・コンゴウ

私は「コンゴウ」でした。
知人は「カンボ」でした。

何のことか分かりますか?

先日、見ていたテレビで聞き慣れない言葉を聞きました。
「カンボ」・・・”完全母乳”育児、
コンゴウ」は”混合”粉ミルク併用育児。
私が子育ての頃は「カンボ」なんて言葉、あったのかなぁ
「混合」しかなかったと思います。
母乳育児が前提で、母乳が足りない時は補完するためのミルクを与えるのは当たり前で、それを「混合」と言うだけでした。
カンボ、と言う言葉があることにざわつくものを感じます。

私の時ももちろん「母乳信仰」のようなものはありました。
母乳には免疫物質など人工的に生成できないものがあり
必要不可欠なことはもちろんです。
ですが、
粉ミルクだけでは体の弱い子になる、愛情が伝わらない、などとも言われていましたが
それは言い過ぎじゃないのか?と思ってました。
だって、私自身が母親から「混合」で育てられましたが
「ワガママ」という後天的な部分はありますが
「立派」に育ちましたから!・・・(説得力ない?

とはいっても、初めての育児で「母乳があまり出ない、どうしたらいい?」と半泣きになって母親に聞くと
「あまり気にしなくていいよ。あんた無事に育ったでしょ。ストレスいっぱいにならない方が大事だよ」と言われ
粉ミルクで愛情たっぷりに育てました。

妊娠期間中、「母乳じゃないとダメ!」と信仰に近い人が
いて、母乳を出すための「おっぱいマッサージ」がいかに
素晴らしいかを力説されたことがありました。
マッサージで出るようになったらそれはそれで良いけど
それでも出ない人、出にくい人もいることも聞いていたので
そこまで思い詰めなくても・・・と暗い気持ちになったことを覚えています。

「カンボ」という言葉に含まれる「完全」、
その言葉に追い詰められる母親が多く存在するようです。
「完全でなければ母親失格ではないか?」
「赤ちゃんに申し訳無い」
「他のママは出ているのに自分は与えられない」
「母乳が足りずに泣く赤ちゃんが自分を脅かす存在に見える」・・・
母乳が出ないことから「鬱」になってしまう母親
母乳のインターネット販売に頼る母親もいるのだとか(細菌が検出されて感染症のリスクがある)

行きすぎた母乳信仰は、結局母親達を追い詰める・・・
20年以上経った現在も続いているどころか
よりいっそう酷くなっていることを知り、一人追い詰められる母親達が
かわいそうでなりません

大丈夫、大丈夫、ミルクでも充分育ちます!
多少のことは大きくなってからでも充分間に合うから。
赤ちゃんと目を合わせて(合わなくても)ゆったりとした
気持ちで育児を楽しんで・・・
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お世話になりました(^^)

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お世話になりました(^^)
おかげさまで
大きくなりました