いやいや、まだまだ

腰の痛みで立つことはおろか座っているのもしんどいと言って
しばらく「寝たきり」生活だった義母。

2週間ほどして少し痛みも治まり、
なんとか歩くことも出来るようになったので
定期検査で病院へ連れて行った。

診察を待つ間、義母が、「あと3年やねん」と唐突に言った。
5年前、ガンの宣告で余命8年、と言われたので
あと3年・・・

えっ!?余命8年と言われていたの!?
そんなの聞いてないよ~


腰の痛みが出るまで、見た目は普通の人とあまり変わらない生活をしていたのでとてもそんな風には思えなかった。

(血液)検査結果では、期待していた値が出なかったようで
義母は少しがっかりし、
医者も「お薬をどうしましょう(もっと強めの薬を出そうかどうか)」と頭を抱えていた。
義母は担当医師が来月から変わることが気にいらないらしく
「I先生、要らんねん(イヤだ)、お薬、どっさり出すよって」と言ってさらに医者を困らせていた。

普段、あまり愚痴を言わない義母が本気で拗ねている・・・
よっぽどイヤなんだなぁ。。。


あと3年・・・

「いやいや、3年後も毎日ずっと記録更新の日々ですよ、きっと」
何か言わなきゃと思ってとっさに
訳の分からない言葉を言ってしまった

知らなければずっとずっと元気いっぱいではなくても
今のままの義母でいると思っていたけど
限定された数字が出てくると
途端に未来に大きな壁が出来たような気がした。

でも・・・
のんきでいつも前向きな義母なので
案外、怖い病気とも長く長くつきあっていくような、そんな気もする。