ダメダメ感

半年前、あるヒーリングサロンで「カウンセリング」を受けた。
インナーチャイルドがどうとかこうとか、と謳われていたので
おもしろ半分に受けてみたのだけど
途中からテレビで見た心理カウンセラーの手法と同じになってきて
一気に興ざめ。
早く終わってくれないかなーとぼんやり思っていた。
 
誰にだって母親との確執はある。
そこから来ますか、という感じ。
それでも、どう掘り下げていくのかな、と思ったら
案の定な展開で、私だったら(?)こんなやり方しないな、
と思っていた。
 
と、思いつつも母親との関係で思い出したことがたくさんあった。
 
こども時代の私は良い子じゃなかった
心のなかにどす黒いものを抱える悪魔のようなこどもだった
 
なんで忘れていたんだろう・・・
 
転機は結婚してから、だろうか
 
夫は、親の価値観から見れば、田舎のお寺という環境以外は
申し分のない人に見えただろう。
そんな人を選んだということで私の評価は一気に上がったようだった。
 
田舎という環境ゆえの辛いことも
夫と乗り越えていく「だろう」と期待され
こどもが生まれるとますます私の評価(?)は上がり
遠くに嫁いだ娘はそこで夫と共に頑張っている、と自慢げに語る父親を見て悪い気はしなかった。
いつしか私は母親に愛される娘に「なった」
 
いつか帰省したとき母が言った言葉
「やはり娘が帰ってくるとほっとするねぇ~」
この言葉はとても大きかった。
 
何故こんなに親からの評価を気にするのか・・・ 
子どもの頃、あることで私は母親からの信頼をすっかり失い
ダメな娘と思われていると思い込んでいたので
自分がいつしか「良い娘」になっていたことに驚くと同時に
とても誇らしく思った。もっともっと良い娘になりたい
心の内ではずっとそう思っていた。
 
結婚したら、私は母のような「妻」になるのが夢だった。
仕事をもって働き、夫を助ける良妻賢母の母のようになりたい、
でも現実は望んだカタチにはなれない。
 
母と同じ条件ではないから、なれるはずもないのだけど
少しずつ焦りとまた昔のような「ダメ感」にのみ込まれていく
 
母のようになりたい、でもなれない
言葉に出して言ってみるととても愚かしいことなのに
いつも心の底に根深く残っていることに気づかされたという意味では
そのセッションも意味があったかもしれない
 
まだ、そんなものを抱えていたんだなぁ
 
母のようにはなってないけど、
ダメダメと責めていたけど、
でも・・・
子どもだった頃の私から見ると
ちょっとだけ良いお母さん、かな
 
学校から帰ると家にいるし
こどもの話はよく聞くし
スキンシップ多いし
踊るし(?)
歌うし(?)
・・・
 
私の母が私にしてくれなかったこと・・・
自分がされたかったことを、自分のこどもにしているのかな
子ども達にはうっとおしいかもしれないけど
ごめんね、もう少しおかーさんの好きなようにさせてね
いずれ私のもとから巣立つ子ども達には
私という母親は越えやすい「低いハードル」でいたい(痛い?)
 
なんだこりゃ???