あの場所に戻りたい・・・

アメリカのニュース番組で
アフガニスタンで戦う米軍を取材したドキュメンタリーを撮った監督へのインタビューを見た
 『レストレポ~アフガニスタン で戦う兵士たちの記録〜』(原題: Restrepo)
 
もう一人のジャーナリストと共に約一年、兵士達と行動を共にし
彼らの生活や戦闘が映像で記録されていた
 
ひとたび戦闘が始まると、生きるか死ぬか
恐怖もあったが、「楽しくもあった」と答える元兵士。
極限状態を共有した仲間は家族であり、家族以上の絆があった
戦場から戻っても、あの時間を過ごした仲間達との「あの場所」に戻りたい、
という兵士が少なからずいるということに衝撃を覚えた
 
戦うことの悲惨さは、平和な世界に住む私にはわからない
戦うことの高揚感、やっつけた時の快感もわからない
あの場所に戻りたいという心境もわからない
 
家のローンや、妻のうるさい小言、かわいい我が子、愛しい彼女、大事な両親・・・
いろいろな大事なことや煩わしいこととは一切無縁の「非日常」の中で過ごしていくうちに
少しずつ何かが壊れて、失われていってることを彼らは無意識のうちに感じていたのだろう
そして、それを経験した者同士でしかわかり合えないことも。
 
 
戦うことってすごく男性的なんだなぁ・・・
 
何かで読んだけど、男性と女性の違いの一つに、
一つのことを一生懸命遂行しようとするのが男性。
義務や責任を果たすことに生きがいや達成感を感じ、それを大事にする生き物。
一方、女性は「それも大事かもしれないけどさ~・・・今日のお夕飯、どうする?」「家のこと、あれもしなくちゃこれもしなくちゃ」・・・家事育児はいくつかのことを同時進行でやっていかないと
生活が立ち行かない。
 
一つのことに集中することに特化した脳を持つ男性と
あれもこれもとまんべんなく周囲を見渡し
周囲の人間関係に気を配ることに特化した脳を持つ女性・・・
(性差別じゃないので、誤解のないように
 
・・・なので、女だけでこの世界が成り立っていたら、世界規模の戦争はおろか、
ロケットも大きなビルや橋やダムもなく、文明の発達は遅れても
それなりに平和だったかもしれない・・・なんて夢想してみる