車の前照灯、付け替えの件

いきなりですが、ここで問題です:
 
米軍統治下にあった沖縄では、それまでアメリカと同じく自動車の対面通行は右側でしたが
1978年7月30日、道路交通に関する条約により、「一国一交通制度」に移行するため
一夜にして、右側通行から左側通行に変更しました
その時、車のヘッドライトを付け替えることが求められましたがそれはなぜでしょう?
 
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        ずっとずっとお世話になった私の「足」・・・通称「銀バス」 これは今のもの
 
答え:
車のことに詳しい人ならすぐにわかったと思いますが・・・
ヘッドライトって通行方式によって左右で微妙に角度が違っているので
ライトもそれに合わせて変える必要があった、ということだそうです。
 
沖縄では日本車なのに左ハンドル、沖縄仕様の車が多く走っていたのですが
ライトももちろんその様式だったので、変更実施日までにライトも変更しておくよう、
呼びかけがあったようです。
私はまだ運転免許などもっていない子どもだったので、そんな記憶はないのですが、
今思えばいろいろややこしかっただろうなと思います。
 
当時を知る人(父)に聞いたところ
・すぐに変更出来ない人のために(?)ライトに取り付けるカバーなどがあった
・自家用車については個人で買い換える、気をつけて運転するなどしていたようですが
 公共交通機関であるバスは、乗降口が逆になってしまうため、改造や買い換えのため  
 国からの補助があった・・・それまでの左ハンドルバスは、香港や中国などに売り、
 それを資金調達の足しにしていたようだ。
 →後日、父が出張で中国に行ったとき、「万里の長城」の駐車場で、かつて見た沖縄のバスが
   塗料もそのままに走っているのを見た、そうです。
 
 さらに詳しく知りたい人はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/730_(%E4%BA%A4%E9%80%9A)
 
 バスはその公共性ゆえ、一晩にして一斉に右ハンドルにかわりましたが、
一般の人は個々の都合で順次変わって行ったようです。
「みんなすぐに買い換えるなんてこと出来なかったから(経済的な理由)、その時乗ってた車の
耐用年数などで「買い換え」の時に、右ハンドルにしていったと思うよ」(父)
 
『サニー』から『スカイライン』に変えたんだよなぁ~と懐かしそうに思い出にひたる父でした