上級生

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昨日は、大阪梅田のロフトへ。
 
娘の「先輩」が卒業するので、そのお祝いとして「高校生活で使ってね」と
お弁当箱(赤)をプレゼントすることにした。
娘には言ってないんだけど・・・
 
その先輩とは、ミクさん(仮名:15歳(多分)
娘と仲良くしてくれていたことはよく聞いていた。
 
「おかーさん、先輩で、初めていい人だな、って思える人がいるんだよ」
あら~!そうなの?良かったね~
 
娘が小学校に入学したての頃、1年生が学校に慣れるためにと企画したイベントの中で
他の1年生には上級生が手取り足取り教えてくれていたのに、自分には誰もついてくれなかったのが
とてもショックで、娘はそれ以来「上級生」に対しては「苦手・嫌い」という意識を強く持っていた。
中学校で新設された陸上部に入ったのも「先輩がいないから」というのがその入部理由だった。
 
家では私に頼り切りなのに、学校では他人を頼らず自分でなんとかする、という
自立心のある子になったのは良かったけど、
委員会活動などで他の上級生達の仕事ぶりがいいかげんなのを見て「アイツら」とか「ヘタレ」などと
批判的な言い方をしていたのでこのままでいいんだろうか、とちょっと心配していた。
なので、「いい人もいる」と思えるようになったのは、私としてはとても嬉しかったのだ。
 
ミクさん「も」(?)、ちょっと個性的な子らしくて、それで娘と気が合ったのだろう。
ボーイッシュでさばさばしていて、女子特有の「馴れ合った関係」を嫌っているところが
娘とよく似ていて、間違いを間違いとはっきり指摘するところが良かったとか・・・
 
そんなせっかく仲良くなった先輩が卒業、ということでちょっと残念・・・
卒業式の時、ミクさんが娘にカードを渡してくれて、そこには
娘のことを思いやる言葉が綴られていた。
娘は単純に喜んでいたけど、私は涙が出そうだった。
少し、ぶっきらぼうだけど飾らない人柄が良く出ていて、優しい子だなぁと感激した。
 
 
子育てには、家庭や親の力だけではどうしてもカバーできない部分もある。
こどもを取りまく環境や対人関係の中でしか養われないものもあるので
ミクさんのような「人」に恵まれたことはとても有り難い・・・
 
娘もまた、その子のように優しい子になってほしいなぁ・・・