ぼくは12歳
娘の身長がとうとう私と同じになった。(157㎝)
私は小6の時、この身長で止まったので(涙)、娘にはもうちょっと頑張って大きくなってもらいたい。
最近は上背が伸び、言うこともオトナと同じような言葉も使うし
子供であって子供ではない様な不思議な感じがする。
娘は、怖がりのくせに「こわいもの見たさ」で、ティーン向けのちょっと怖い小説などを
友達と貸し借りし合って読んでいる。
なんでそんなの読んでるんだろう?
そんなの、で思いだした。
私が小6の時に読んでいた本・・・愛読というわけでもなかったけど、なんとなくよく読んでいた本。
「ぼくは12歳」
1975年、当時12歳の男の子が、自ら大空へ投身、「自死」した。
その少年が綴った詩や言葉の数々の記録。
新聞か何かでこの本の存在を知って、私は父に買ってきて、とお願いした。
同じ年の子供が自ら死を選んだ、というショッキングな出来事、その子が遺した言葉とは何なのか
とてもとても知りたかった。
当時、両親は私がその本を読んで変に感化されないか、と不安に思っていたらしい。
私は感化されるどころか、その男の子の心に広がっていたであろう
虚しさや孤独感、それを表現する言葉の数々にただ圧倒されていた。
本を開き、ページをめくるたびに
今はもういないのに
彼が遺した言葉だけが、そこに密やかに呼吸をしているかのように感じられて
とても不思議な感覚があった。
そういう不安定な年齢、12歳・・・
来月、娘も12歳になる。