出て行く?

「今日、学校、どうだった?」

いつも子ども達が帰って来るとかけてきた言葉。

風邪が流行ってる、と聞けば「お休みした子とかいたの?」
台風接近で学校行事の開催が微妙、と聞けば「先生達、何か言ってた?」
などなど。
もちろん学校の様子も知りたいけど
肝心なことは、子どもの状況の把握。
何気ない事からそれとなく子どもの様子をうかがっていた。

自分が「よそ」から来た、ということもあり
少しおとなしめの息子、たまにエキセントリック(!)な娘が
周囲から浮いていないか・・・いや、浮くくらいなら別にかまわないけど
閉鎖的な地域性、幼稚園から中3までずっと同じ人間関係という環境は
良くも悪くも極端に影響が出てきそうで、親としてはずっと気になっていた。

もし我が子が、学校でしんどい状況になっていたら
学校や関係者と話し合うなり、全力で守るつもりでいたけど
もし、どうしても状況が変わらなかったら・・・

「ここだけがすべてじゃないからね。」
ここがダメならどこか外に行く、ことも考えるよ。

なんてことを、息子にも娘にも何回か言ったことがある。

イヤなら逃げれば良い、と安易に受け取られかねないリスクはあったけど
自分1人で抱え込んでしまわないように、というつもりで
親としてのスタンスを伝えておいた。

幸い(?)息子も娘もなんとかここでの義務教育期間を無事に終えた。


しかし、実は、出て行きたかったのは自分だった
子どもをダシにすれば出て行く口実が出来るという思いもあったけど
そのもくろみ?は見事に外れた。
ある意味、子ども達のおかげで忍耐強くここで生きていくことが出来たのかもしれない。(いや、これって、もう諦めの境地?^^;)